『野ばらのジュリー』『巴里のイザベル』に続いて放送された「キリン名曲ロマン劇場」の第3作で、本作は“アメリカ民謡の父”とされる大作曲家フォスターの曲をテーマとした。南北戦争当時を背景に、大農園の娘ジェニーが孤児たちと力を合わせて生きていく様を描く。アメリカ南部にあるバージニア州の大農場園。このリード家の美しき金髪を持つ末っ子ジェニーが15歳に成長するのと前後し、南北戦争が始まった。だがそんな中でも父ジェームスは南北両陣営と取引して利潤を得ようと奔走。これを許せなかったジェニーは戦地へ向かい、亡き母が密かにやっていた孤児救済を引き継ぎつつ、北軍兵士の救護に励むのだった。本作の製作はダックスインターナショナルが担当。同社は元日活の映画監督である丹野雄二が興した製作会社だった。
警視庁捜査一課の刑事たちが事件を解決する模様を描いた刑事ドラマ。江藤潤演じる新人刑事の星日出夫が、先輩刑事たちからの指導で成長していく姿も話の中に折り込んでいた。
青年医瀬川が三年の遊学から帰ってきた時、恋人は行方が知れなかった。彼は城南病院産婦人科で次第に評判をあげていき、院長候補に目され始めた。ある日院長の代理で手術を行おうとした時、患者は恋人矢島ルミ子だった。彼はルミ子の家を訪ねて、くわしく聞いた。--矢島家が倒産し、彼女は外国人と結婚させられた。そのあと、ナイトクラブのマダムをした。--彼は彼女を許せなかった。が、親友の宮原から励まされ、結婚を決意してクラブを訪ねた。が、ルミ子こそ、町のボス吉野の情婦なのを知り、彼は復讐を心に誓った。肉体の野獣と化したのだ。病院外での、彼の生活は一変した。彼に同情していた看護婦の安川や、アパートの未亡人早苗が、彼の毒牙にかかった。彼はまた、宮原の出張の間に、その許婚者啓子を襲った。テレビスター千鳥をもおどした。が、みどりは彼への同情をすてなかった。彼は院長の娘瞳から好...