2012年冬季 TBS 日剧SP
時はアジア初の東京オリンピックを翌年にひかえた1963年。東京:杉並の向田家に、名古屋にお嫁に行った次女:迪子(石田ゆり子)がお産のため戻ってきていた。3姉妹の長女:邦子(山口智子)は映画雑誌の記者から放送作家になったばかり。ラジオのレギュラーを何本も抱え、多忙な日々を送っていた。そんな邦子を優しく見守るのは母(藤村志保)、末っ子の和子(田畑智子)、そして父(岸部一徳)だった。ある日、和子から父が浮気をしていると聞いた邦子と迪子。和子によると、その相手は高円寺に住む目の大きな女性(ヒデコ:岸本加世子)だという。邦子は妹たちの会話を静かに聞いていた。家族には内緒にしていたが、邦子にも愛する男性:中原(大口広司)がいたのだった。忙しい執筆作業の合間を縫って中原の家に通っていた邦子。別居しているとはいえ、妻も子もいる中原と...
10年ぶりに南米から帰国した老人、榊隆之(田村正和)は、大財閥の御曹司である海棠泰隆(古谷一行)に会いに行く。2人は異母兄弟で、かつて泰隆の妻、志津子(高橋惠子)を奪い合った宿命のライバルである。
少年時代から50年に及ぶ対決に決着をつけようと、胸に拳銃をしのばせる隆之の脳裏に、これまで愛してきた女たちの姿が浮かぶ。ともに家庭を持った千恵(石野真子)、激しく燃えた森下真実(池上季実子)。だがずっと愛し続けたのは志津子。そして、人を愛すれば愛するほど、自分も周りも不幸になっていく隆之だった。
生涯にわたり一人の女性を取り合う。だた単なる三角関係ではなく、波瀾万丈の展開を見せる筋書きで善悪では割り切れない複雑な人間模様を描いており、この時代のドラマとしては大変珍しい作品である。
東京と神戸を舞台にした長編メロドラマ。第一回がドラマ全体のラストシーンから始...
ミリタリーおたく星亨(南原清隆)の誘いに乗って集まった、格闘技おたく近藤みのる(内村光良)、パソコンおたく田川孝(江口洋介)、無線おたく水上令子(浅野麻衣子)、アイドル&改造車おたく国城春夫(武田真治)らは、田川の連れてきた美女湯川りさ(山口智子)も加わった6人で井加江島へ向かった。星が彼らを仲間に入れたその「計画」とは、令子が盗聴した電話の会話をもとに、田川がパソコンの合成音で作ったニセの電話で島の網元高松家の家人をおびき出し留守の隙をついて近藤と星が赤ん坊喜一を奪うというものだったが、最後のところで国城が逃走用の船の改造に失敗して計画は失敗。彼らはそこに現れた高松(中尾彬)の元妻のティナから、夫の冷酷な仕打ちに耐えきれず息子の喜一とともに家出したが、跡取り欲しさに喜一を奪い去られ、それをティナの住むアパートの階下に住んでいた星が聞...
青雲学園は私立の名門だが、現在は神竜剛次をリーダーとした暴力団同様のグループに牛耳られていた。白井校長は苦慮の末、関東少年刑務所から“父親殺し”の罪名をもつ流全次郎を特待生として迎えることにした。手錠をかけられたまま護送車で登校して来た流に、校内は異様な雰囲気に包まれた。校長の態度に怒った神竜は、流を学園から追放する事を宣言、そして日頃、彼の行動を批判する生徒会々長の阿部に制裁を加えた。だが、神竜打倒を決意する流に山際涼子ら生徒会グループが共鳴した。この事を知った神竜は、数日後、涼子を屋上から宙吊りにすると脅しをかけた。ところで、神竜の配下には、相撲部主将の大田原源蔵、ボクシング部主将の木崎秀男、空手部主将の田丸栄吉、そして柔道部主将の熊沢重吉らの猛者を揃えた四天王がいる。一方、流にも関東少年刑務所の中で作られた五家宝運--高柳芳次郎、大杉五郎、岩瀬...