渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第10弾。行き先不明列車「ミステリー号」が忽然と姿を消した…。お馴染み十津川警部と亀井刑事の名コンビが“列車消失”トリック解明に全力をあげる! 今回は、十津川の妻直子役にかたせ梨乃がゲスト出演。そして婚約中でありながら十津川に熱を上げる新聞記者乗兼由紀子役に七瀬なつみ。この二人の女性に挟まれて四苦八苦する十津川の姿も見ものだ。
【ストーリー】
クリスマスを前に、妻の直子(かたせ梨乃)と久々の休日を過ごしていた十津川(渡瀬恒彦)の元にまた、殺人事件の知らせが入る。現場で見つかったのは身元不明の男性死体だった。その頃、東京駅のホームは「ミステリー号」の出発でにぎわっていた。400人もの乗客を乗せて行き先不明の旅に出たミステリー列車だったが、やがて闇に消えたという…。
すると、乗客400人をミステリー号もろとも誘拐した...
「秋の蛍」は、平岩弓枝が「小説サンデー毎日」に連載中の「御宿かわせみ」シリーズを平岩自身が脚色したもの。NHKのシリーズがよく知られているが、幻の1作目はこちらの作品である。江戸柳橋の宿の女主人と、その恋人の与力の前に起こる意外な事件をサスペンスタッチで描く。若尾文子が捕物作品に出演するのも初めて。
【ストーリー】
るいが営む小さな宿“かわせみ”に、その夜二つの客があった。一組は怪我を負った母を連れた娘。もう1組は、恋人である与力の東吾だった。折から、江戸には宿屋ばかりを襲う盗賊が横行していて、東吾もるいの宿をそれとなく警護することになった。一方、母娘の様子には何かに追われているような雰囲気が漂っていた。だがるいは母親の看病をし、娘のために仕事の世話までしてやった。そんなある日、るいは娘が縫い針を口で吹いて蝶を落としているのを見てハッとした。その...
6月のカラー月間と題して、その月放送の全東芝日曜劇場作品をカラー放送した第1回。【以上、文:のよりん】「歌人与謝野晶子の次男のもとに嫁いだ若い女性が立派な嫁へと成長していく過程を描く「どっきり花嫁」の続編。主演は若尾文子。前作に続き、若尾演じる主人公道子が家風の違う与謝野家で経験する日々の“どっきり”がコミカルに描かれる。道子が嫁入りして一年半。満5ヶ月になる娘の育児に奮闘する道子だったが…。道子(若尾文子)は、満5ヶ月になった綏子(佐久間真由美)の育児に大忙しであった。綏子があまりに泣くので医者を呼べば、ベビー服に針が刺さっていたという始末。晶子(宝生あやこ)は、道子や綏子に会うのが何よりも楽しみで、よく訪ねて来ていた。だが道子は、晶子の突然の来訪で、しばしば失敗していた。晶子から突然贈られた友禅の赤ちゃん着を綏子に着せず、洗濯に便利な白ネルの...
歌人与謝野晶子の次男のもとに嫁いだ若い女性が立派な嫁へと成長していく過程を描く「どっきり花嫁」シリーズ第3作。最終回となる本作では、若尾演じる道子が姑晶子の死に向き合い、二人が初めて人間らしい愛で結ばれるまでを描いていく。晶子(宝生あやこ)の末娘藤子(青柳美枝子)が嫁ぐ日も近くなり、道子(若尾文子)たちの一家が晶子の家へ移ることになった。道子は、この日を心から楽しみにしていて、また戦場へ行くような気分でもあった。晶子の話し相手、晶子の気に入る料理、脳溢血で病床にある晶子の看病…。考えるだけでも道子は心細くなるのであった。
高名な歌人与謝野晶子の次男に嫁いだ花嫁の奮戦記。【以上、文:のよりん】「歌人与謝野晶子の次男のもとに嫁いだ与謝野道子の原作『どっきり花嫁の記』を橋田壽賀子の脚本でドラマ化。主演は若尾文子。料理も裁縫も眼中になかったおてんば娘道子が、姑の晶子の前では緊張して小さな失敗を重ねていく中で、次第に姑に心を惹かれていく過程を明るくユーモラスに描く。道子の夫役には児玉清、姑の晶子役には宝生あやこと、豪華俳優陣が顔を揃えた。坂内家では、結婚適齢期の道子(若尾文子)の結婚のことを、父の有正(清水将夫)と兄の文人夫婦(梅野泰靖、長谷川裕見子)が心配していた。母を亡くした道子は、20歳になったというのに料理や裁縫はおろか行儀作法ひとつ覚えず、スポーツに興じるおてんば娘だったのだ。その道子に、歌人の与謝野晶子の次男秀との見合い話が持ち上がった。たった一度の見合いで与...