必殺シリーズの長時間スペシャル第14弾である。
『必殺スペシャル秋 仕事人vs仕事人 徳川内閣大ゆれ! 主水にマドンナ』(ひっさつスペシャルあき! しごとにんバーサスしごとにん とくがわないかくおおゆれ! もんどにマドンナ)は、1989年10月6日の金曜日20:00 - 21:48に、ABCと松竹(京都映画撮影所、現松竹撮影所)が共同製作テレビ朝日系列で放送された時代劇。主演は藤田まこと。
概要
本作は、当時の時事ネタが強く反映されている。放送された1989年当時は、前年のリクルート事件や4月の消費税導入などで、参議院選挙で自民党が日本社会党に大敗した時期である。当時の社会党は女性党首の土井たか子が率い、選挙でも女性候補者を多く出したことからマドンナ旋風と呼ばれた。脇坂と石倉の政局争いは、自民党政権内での抗争をモチーフとしている。また、竹薮か...
旗本三浦銀之助のもとに奇怪な話が伝えられた。両国の水茶屋の亭主が、甲州七面山の山中で、銀之助の親友鈴木栄吾に遭遇したという。甲府勤番に役替となった栄吾は、通告によれば、十日前に死んだとのことであったが…。 直接亭主に会おうとした銀之助だったが、亭主はすでに何者かによって殺害されていた。他方、岡っ引の常吉は、子分と共に事件の調査に乗り出す。 銀之助は、栄吾が小梅にある社「青日明神」を信仰していたことを知るが、その社は「釘〆ニ閂」の神紋や金槌の図柄の絵馬という変わった特徴を持っていた。 真相究明のため、銀之助は甲州街道を西へ向かう。事件探索への黒い圧力に突き当たった常吉も、そして栄吾を慕う女性も続いて甲州へ後を追う。 甲州の隠れ里へ足を運ぶ銀之助に接近する謎の暗躍者。出現する第二第三の死体。甲斐の歴史に導かれた策謀事件の顛末は…。