漫画家の高原と新妻のコナミは手をとりあって熱海へ新婚旅行--ところが宿屋へ電報で、恩師タニ金先生が上京して留守宅へ来てるという、二人は驚いて帰ってみるとタニ金先生はすっかりそこへ居座るつもり。新婚ホヤホヤの二人はこまって貸家さがしをはじめる。小説家の吉永と新妻松子は新婚早々アパートから追立てを食って、しようことなく貸家さがしをはじめる。吉永は家をさがすために一時貸家、貸間のブローカーの外交員になって自分の家をさがすことにする。一方コナミも別の貸家、貸間あっせん会社の外交員となって自分の家をさがしまわる。ところがやっとみつかったのは四十男のいやらしい奴の家で、独身の娘に限るという。その家は吉永とコナミがちょうど鉢合せのようにして同時にみつけたので、二人は競争で、コナミは娘に化けて夫の高原を老人にふんそうさせて父だといってつれてくるし、吉永は自分が父親に...
「海軍爆撃隊」に続き製作された本作品もまた陸軍航空部隊の活躍を描いた作品である。
当時、陸軍航空部隊は全支制空の覇業、満州、蒙国(モンゴル?)上空にて敵に勝利し華々しい成績を上げていた。
そこで森岩雄氏はこの成果を文字媒体でなく大スクリーンの映画にして如何にして陸軍の精鋭たちが勇敢に敵に立ち向かったか、そして日本の戦闘精神は如何にして培われたかということを知らしめるために本作品が企画されたという。
そんなわけで本作品には陸軍がかなりの援助をしておりこれによって陸軍がより充実することを願いを込めて製作した。
特撮的には「海軍爆撃隊」のように特撮シーンは多くなく僅かに墜落シーンとスクリーンプロセスぐらいのもので少ないのだが本作品は本物の飛行機を駆使した実際の空中戦がダイナミックな出来映えでそれに促して特撮シーンが挿入されたという感じである。
本物による実...