世界貿易センタービルへの飛行機で突っ込むという衝撃的な光景から始まったアメリカ連続多発テロ事件から、3年。世界中の誰もがあの悲惨な光景は目に焼きついていることだろう。あのテロが起こったとき、世界貿易センタービルの中には日本企業の支社もあり、もちろん日本人も多く仕事をしていた。そして、日本人の方でもお亡くなりなった人たちはいる。本作はその中の1人、富士銀行に勤めていた杉山陽一氏の妻杉山晴美氏が、夫をテロ事件で失ったこと、そして、いかに乗り越えてきたかということを記した手記「天に昇った命、地に舞い降りた命」を映像化した話題作である。
このドラマは、杉山晴美さんがいかにして、テロ事件によって逝った夫の死を受け入れ、そして、新たに生まれくる命に希望を託し、前向きに生きようとする過程に重点を置いたドラマである。だから、アメリカ**やテロリストたちへの憎しみや...
元子爵椿英輔(石濱朗)の死体が信州霧ヶ峰で発見された。彼は宝石店「天銀堂」で起きた毒殺事件の容疑者として警察の事情聴取を受けていた。アリバイが成立し釈放されたのだが、数日前に突然失踪していたのだ。英輔の死に納得いかない娘美禰子(西村知美)は金田一耕助(古谷一行)に捜査を依頼する。
金田一は椿家を訪れた夜に、英輔の金のフルートで、彼の遺作『悪魔が来りて笛を吹く』を演奏する仮面の男を目撃する。翌日、美禰子の叔父玉虫公丸(根上淳)が密室で殺された。現場では、屋敷内を捜索していた警官たちによって、フルートケースから「天銀堂」で盗まれた宝石も発見。金田一と美禰子は、英輔の足取りを確認するため、彼が事件当時にいたとされる神戸市の須磨に向かう。
放送: 1998-04-09
黒猫と暮らす大学生の上杉透は、一年程前から毎週Mr.パイレーツの不思議な海賊放送を聴いていた。親友の明はコンピュータのプログラマーだが一風変わった男で髪は脱色し、服装は一年中変えることなく、また女に興味を示さなかった。透と明は少女漫画家のあすかと出会い、奇妙な三角関係が起こった。彼女は3人の関係を元にして「ホワイトエンジェル」という漫画を書いている。ある夜、透とあすかは、明の秘密の部屋をのぞいてみた。そこは観葉植物がおい繁り、椅子には全裸の少女の人形があった。明とあすかは共同でシミュレーションゲームのソフトを開発中だったが、仕事上の意見は対立していた。あすかは明を愛していたが、愛されていないのは感じていた。透は長田仁というテロリストの少年と知り合い、“ビュルガーブロイケラー”という店に行った。そこには真里子という元全共闘のママと、ファッション喫茶で...
佐々木蒼子は、夫佐々木祐介と結婚してから6年目で東京の高級マンションで生活していた。その暮らしはかなり裕福ではあるが、夫婦関係は完全に冷えきっていた。祐介には、結婚前から藤沢美樹という恋人がいて、そのことを知っている蒼子にも牧原直也という3つ年下の恋人がいる。
そんなある日、牧原と不倫旅行で沖縄に向かう途中、アクシデントでたまたま博多に立ち寄った蒼子は、自分と瓜二つの女性河見蒼子と出会う。彼女はかつての恋人河見俊一と結婚していた。二人の蒼子は誕生日も生い立ちもすべて同じだったが、違っていたのは結婚相手とその後の人生。河見蒼子は、かつて佐々木蒼子が祐介と俊一、どちらと結婚しようかと悩んだ時に分離してしまった「もう一人の自分」=ドッペルゲンガーであった。ほんの少しでも今の生活から抜け出したかった佐々木蒼子は、一ヶ月だけ互いに入れ替わって生活すること...
外科医として働く零子(財前直見)の病院で、入院中の患者陽介(江畑浩規)が殺された。死因は点滴に入れられた筋弛緩剤による心停止。陽介は病院内で零子や患者たちに暴言暴力のかぎりをつくし、手がつけられない状態だった。院内には陽介を殺す動機を持った人間が数人にのぼり、零子の夫で刑事の千太郎(石黒賢)の捜査は困難を極めた。病院のボランティアとして活動していた大友(益岡徹)も陽介から暴行を受け、殺意を抱くには十分な条件がそろっていた。
そんな時、生前陽介が覚醒剤を常用していたという事実がわかった。二年前覚醒剤を打った陽介は車を運転し、人をひき殺した。その被害者は大友の妻と娘だった。千太郎は大友を陽介殺しの容疑者として確信したが、零子には温厚で実直な大友が殺人犯だとは信じられなかった。
しばらくして、大友が何者かによって襲われた。無理矢理青酸カリを飲まされた大友...
外科医水色零子(財前直見)は手術室にいた。今まさに心臓移植の手術を行うところである。移植を受ける患者近藤(長沢政義)を手術台に寝かせ、零子は心臓の到着を待っていた。しかし、到着予定の時刻を過ぎても、心臓の到着する気配はない。実は心臓は病院には着いていたが、病院内を輸送される途中で何者かに強奪されていた。心臓を運んできた移植コーディネーターの高梨(山西道広)はクロロフォルムをかがされ、迎えに出た東都医大の医師野口(布川敏和)は撲殺された。異変に気づいた零子は病院内を捜索中に怪しい人物を発見し、とがめるが、逆に殴り倒され逃げられてしまった。
3ヶ月後、零子は怪我も癒え、事件を克服して賭ビリヤードで味わう緊張によって手術の緊張に耐える訓練に代えていた。緊張に耐え、見事プロのハスラーをうち負かした零子は父重吉(いかりや長介)と2人で暮らす水色医院に帰...