渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第10弾。行き先不明列車「ミステリー号」が忽然と姿を消した…。お馴染み十津川警部と亀井刑事の名コンビが“列車消失”トリック解明に全力をあげる! 今回は、十津川の妻直子役にかたせ梨乃がゲスト出演。そして婚約中でありながら十津川に熱を上げる新聞記者乗兼由紀子役に七瀬なつみ。この二人の女性に挟まれて四苦八苦する十津川の姿も見ものだ。
【ストーリー】
クリスマスを前に、妻の直子(かたせ梨乃)と久々の休日を過ごしていた十津川(渡瀬恒彦)の元にまた、殺人事件の知らせが入る。現場で見つかったのは身元不明の男性死体だった。その頃、東京駅のホームは「ミステリー号」の出発でにぎわっていた。400人もの乗客を乗せて行き先不明の旅に出たミステリー列車だったが、やがて闇に消えたという…。
すると、乗客400人をミステリー号もろとも誘拐した...
とあるスーパーのセールフロア。主婦たちで戦々恐々とするこの場所で、橘朝子(かたせ梨乃)は、すっぴんにエプロン姿、髪を振り乱して、1円でも安いものを家計のためにと一主婦として戦っていた。
そんな朝子を誰一人として、天才的捜査能力を持ってして若くして警視総監に昇りつめた才女とは思うはずもなく…。朝子自身も、数年前、食品会社勤務の橘大吉(石原良純)と結婚してからは、きっぱりと現役を引退し、三人の息子を抱え、主婦業に専念していたのである。
人のよさゆえに毎月給料は天引きされ薄給の大吉。だが、それでも家族旅行実現のためにコツコツと貯金をする朝子。
しかし、ある日のこと主婦朝子の日常を急変させる事態が持ち上がった。朝子を尊敬する現警視総監隼惣吉(伊武雅刀)が突如朝子を呼び出し、山積する未解決事件解決協力を依頼してきたのだ。
一度はきっぱりと断ろうとした朝子だ...
渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第9弾。いつも十津川警部の陰に隠れている亀井刑事。今回は彼の高校時代のマドンナであり、初恋相手が連続殺人事件の鍵を握る。舞台となる名所松島、杜の都仙台、そして蔵王と旅情たっぷりだ。
【ストーリー】
上野公園と荒川の河原でそれぞれ男女の毒殺死体が発見された。彼らの身元は故郷仙台で詐欺まがいの事をして逃亡生活を送っていた富岡夫妻。彼らは死亡前に宮城県知事候補宮内(萩原流行)の講演会に出席していた事がわかる。一方、仙台市の“小笠原ゆき”と名乗る女性から「犯人を知っている」という密告電話が…。十津川(渡瀬恒彦)と亀井(伊東四朗)がその女性の勤め先を突き止めると、そこに会社の社長奥寺綾子(山本陽子)が戻ってきた。綾子の顔を見て驚く亀井。なんと綾子は亀井の高校時代のマドンナだった。初恋の人に再会した亀井は、血生臭い事件...
安浦(藤田まこと)は、晴子(岡本麗)が人には言えない悩みを抱えながら生きていることを感じていた。殉職した須藤刑事の一人息子健太を引取り、育てようとしていた晴子。ところがその健太は、学校に無断で連日遅刻し、問題を引き起こしていたのだ。「うざいんだよ、母親でもないくせに!」理由を聞いても反抗するだけの健太。晴子の苦悩は深まるばかりだった。
商事会社の間山社長が殺害される事件が発生した。犯行推定時刻には、会社から飛び出してくる不審な男が目撃されていた。その男とは、なんと、山手中央署の夏目(植草克秀)!
安浦は、その日非番で連絡が取れない状態の夏目を探し出し、事実を確かめようとする。しかしその前に、本庁捜査一課から派遣された筒井刑事(渡辺徹)が現れ、夏目を半ば強引に連行してしまう。
死んだ社長の妻由紀(小沢真珠)は、夏目の高校の後輩だった。これまで何度も...