子供たちに身近な物事の起源や歴史といった「はじめて」をドラマ仕立てで紹介する、娯楽要素を盛り込んだ番組である。最大の特徴として、実写映像とアニメの2つの表現方法を混用していた点が挙げられる。物語の導入部と結末はフィルムカメラにより収録され、核となる時間旅行シーンはアニメで表現されていた。実写とアニメの切り替え時のセリフは「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン」で、アニメパートになると「モグタン、ここはどこ?」「紀元前○○○○年のエジプトだよー」と場面設定説明が入るという、子供にも分かりやすい展開を用いていた。
1回の放送時間は実質25分ほどであり、その内訳はオープニング曲、本編1、本編2、エンディング曲、ぼくの絵わたしの絵コーナー(視聴者からのイラスト紹介)、次回予告と続いていた。毎回2つの事柄について取り上げていたが、...
東京愛宕山にある池谷石材店は江戸時代から続く老舗。当主の常吉(森繁久彌)は腕利きで知られた職人だが、老いた今は弟子たちの仕事を監督するだけだ。常吉の息子はとき(加藤治子)と結婚して、響子(田中裕子)と信子(洞口依子)という二人の娘をもうけた後、他界していた。秋に入って常吉が世を去った。職人の中で店の看板を守れる腕があるのは省三(小林薫)だけだが、妻道子(金久美子)と別居中で酒乱の省三に店は任せられない。さらに響子の夫慎太郎(筒井康隆)は、病で寝たきりの状態だ。ときは今取りかかっている神社への奉納仕事を終えたら、店をたたむつもりだった。常吉に後の仕事を任されたと言い張る省三は、最後の仕事に精を出した。しかしその一方で、省三は酔って響子にからみつき、半ば強引に彼女の気持ちの中に入っていった。