TBSが全力投入し、前評判も高かったにもかかわらず、裏番組『Dr.コトー診療所』(フジテレビ)がそれ以上に好評だったため視聴率が低迷し、1話カットとなった(初回は10分、最終回は30分拡大)。この期のTBSのドラマは5本中3本が打ち切りになったほど低調だった。
菅原文太主演の超娯楽アクションドラマ普段は貿易商を営んでいるが、裏では大きな盗みを決行する「ボス」と呼ばれる大泥棒。謎の「怪盗男爵」とン十億円のダイヤモンド「クレオパトラの涙」を巡り、騙されまた騙しといった攻防戦を繰り広げる。
不純な関係にある高校生の外村勇次と金山さかえは、山に行く金を得るために実験室の機械を盗むことを計画し、夜に入って勇次は教室に忍びこんだ。だが、手引きをするはずのさかえは血まみれになって死んでいた。驚いてプールに落ちた勇次は友人丸山健のアパートに行った。そこでは、健が奥野すみ子に乱暴をしようとしていた。すみ子は勇次が来たのをきっかけにやっと逃れた。学校の裁縫教師である勇次の母の所に来ていたこれも高校生の花井和代は、濡れて帰った勇次を見たことから、翌日さかえの死と宿直の先生がプールで人影を見たという話を聞くと、犯人は勇次ではないかと担任の天野先生に打ちあけた。ある日、健はかねてから狙っていたすみ子が、尊敬している天野先生といっしょにいるところを勇次と二人でオープンカーにさらい、夜の海岸で手ごめにした。そしてすみ子を味方に加えて、勇次のために和代の口を封ず...
男子一生の志を立て、五本の指に入る大実業家を夢みる東次郎は、あらゆる職業を転転としたものの、さっぱり芽がでず、逆に屋根打ち枯らして大坂十三に流れてきた。無一文の彼は、「極楽トルコ」の招待券を拾い、それが縁でミスソープ玉子のヒモになり、彼女のアパート桜荘にもぐり込んだ。そこには風俗嬢の千枝、明美、ゆかり、加代子や、ヒモの正ちゃん、鉄男、有馬らが住んでいた。次郎も、人生再出発を期してヒモとしての生活を始めた。次郎は「ソープニューヨーク」のナンバーワン悠子の噂を聞いて彼女を手に入れてしまうと共にミスソープたちのかけ持ちヒモとして優雅に日を送るようになった。ところが、街で知り合った令嬢風の礼子に熱を上げたために、ミスソープたちは次々に次郎から離れていった。礼子にも、自分は大事業家だといってしまった手前、これを機会に事業に乗りだすことにした。手始めとしてピン...