放送時間 火曜 20:00 - 20:55(55分)
放送期間 1982年7月6日 - 同年9月21日(全11回再放送時12回)
制作局 TBSテレビ、オフィスヘンミ
原案:松木ひろし
演出:松木ひろし、松下紳
脚本:松木ひろし、鶴島光重、田口耕三
音楽:大野雄二
タイトル画:吉川勉
カメラ:志村泰史、山本博俊、今道進、佐藤雄彦
VE(ビデオエンジニア):岩下保典
VTR:神毅
照明:倉本輝彦
音声:大木秀人
効果:山本登見夫
美術制作:石本富雄
デザイン:椎葉禎介
装置:山田美男、能井章雄
装飾:石野隆一、小宮孝司
持道具:荒木邦世
衣装:岸靖彦
タイムキーパー:岩野りみ子
メイク:ユミピュアクス
協力:六本木パンドラ、協同組合元町SS会、富士厨房、キャラバン、三松
制作協力:東通
技術:高橋紀男
プロデューサー:逸見稔(オフィスヘンミ)
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デスクジョッキーの芝木とテストドライバーの風間、下着デザイナーの沢野の三人は三年前に卒業した大学の同級生である。ある日、恩師浦上教授が三十万円の研究費用に難渋していることを聞いた。教授は世界的な頭脳の持主だが生活感覚の方はゼロ。芝木と沢野が教授の家に下宿しているのも、名古屋に勤務する風間が上京の度に泊っていくのも、元はといえば恩師の生活を援けるためであった。一人が十万円ずつ工面することにして別れた三人、散々な目に遇いながらもともかく、合計二十万円をつくることに成功した。三人が再び教授の家に集った夜、教授はひとりの美しい娘を連れて来た。森エミというその娘はブラジルにいる叔父の病気見舞と音楽の勉強のために渡航手続をすませたところ、肝心のビザや旅券を落して困っているという。そよ風のような彼女にすっかりイカレた三人、書類再交付のために走り廻ることになった。芝...
日東医大の女子医大生森川愛子は同じ大学の内科助教授小松忠雄にほのかな思いを寄せている。その愛子を愛する同級生の立岩則夫は、彼が下宿している漢方薬店の一人娘美千子に惚れられていた。そんな時、偶然の機会で、小松と愛子は吉岡商事の会計課長沢井信一郎を手当してやったことから、彼の娘、澄子を知った。小松は澄子の美しさに心惹かれるのを感じた。ところで、澄子は、吉岡商事の次男で専務の修二の嫁にと、社長から希まれていた。信一郎の停年後の面倒をみるという話と一緒に、この話が持出されているため、信一郎と妻の加代もこの話に気を使っていた。愛子が下宿しているトンカツ屋とん亭の親父山崎達吉は、バー「おたき」のマダムたき子に目をつけている。が美千子の父の文造も、このたき子に目をつけている。達吉はとんかつを運び、文造は漢方薬蛇の黒焼などを運んで御機嫌をとっている。一方、愛子の故郷...
練馬鑑別所に腕にエンゼルの刺青を彫った「天使のマリー」と呼ばれる娘ペテン師が収容されていた。補導員の松谷先生も手を焼くズベ公だったが、根は純情で正義感の強い少女だった。ある日、そのマリーが脱走した。そして、彼女と瓜二つの高校生岡部晴子にめぐり逢った。晴子は両親に叱られて家出して来たのだった。家へ帰りたくないという晴子の言葉にマリーは、お互の服をとりかえ、マリーが晴子に、晴子がマリーに、変装してしまった。自動車事故で記憶喪失したと称して、うまうまと岡部運動具店に入りこんだマリーは「ネリカン」時代の癖がでて、ヒヤ汗の連続。しかし、人のいい辰吉、菊枝の夫婦は全然疑おうともしなかった。向いの前川食堂の一人息子俊介は、晴子の亡くなった兄一郎の親友で、共に城南大学の花形だったが、一郎は練習の無理がたたって急逝し、俊介だけがプロ球団のスカウトから追い廻される選手と...
新橋の烏森にあるテーラー直江は親爺の鶴吉が頑固で昔気質なためにちっともはやらない。生地屋から借金の取り立てがうるさく、不動産屋かバーか飲み屋にしようと狙っている。見かねた娘のまり子は店を改造しておにぎり屋を始めた。この美人でチャキチャキのまり子をめぐって三人の男性がいる。一人は白井五郎、まり子とは幼馴染で新宿の劇場で演出をしている青年だが、まり子はどうやらこの五郎に気がありそう。しかし五郎はまり子に対しては兄妹愛しか持っていそうもない。あまり親しすぎて、好きだの惚れたのという感情はもてないのだ。村田幸吉は、以前鶴吉に馘にされた弟子だが、今は職人を二十人も使って既製品メーカーとしてうけに入っている。まり子が大好きで、おにぎり屋の資金をまり子に提供したのもこの幸吉である。最後の一人は、近所に住むあんちゃんで三平、パチンコ、麻雀にうつつを抜かして毎日ブラブ...