メグは、魔法の国の女王候補。女王になるためには、人間の世界で一定期間修業しなければならない。しかし、人間を救うために、魔法を使ってはいけない、という掟を絶体守らなければならない。ある日、メグが掟をちゃんと守っているかどうか提察に、若い素敵な女の先生が、魔法の国からメグの近所に引っ越して来た。メグの弟ラビは自転車に翼をつけた空を飛ぶ自力飛行機に夢中になっているが、いつも失敗ばかりなのでとうとう病気になってしまった。メグは魔法の力で、自力飛行機を飛ばすことができないかと悩むのだが、近くには魔法の先生が目を光らしているし……
チョーサンの報告書を読んだ司法長官のパトラが、メグを監視するため魔界からやって来た。そんな頃、ラビは亡くなった友人マサルとの約束を守るため、人力飛行機の開発に熱中していた。しかし肺炎になってしまったラビ。気遣ったメグは、嵐の中飛行機...
人間世界の裏側には、妖怪の国がある。その妖怪国は、三千年もの間、天狗大王に治められていた。大王の独り息子、子天狗テン丸はおっちょこちょいの暴れん坊。年に一度の妖怪祭りの晩に、人目を盗んで冒険を企んだ。
「立ち入り禁止!」の、おそれ山に臆病な子ガラス天狗のクロを連れて侵入したのである。おそれ山は凶悪妖怪百八匹を閉じ込めた妖怪国刑務所。
それとは知らないテン丸はカワイ子ちゃんに化けた妖怪に騙されて囚人共を逃してしまった。百八匹の脱獄囚はひと暴れした後、天狗大王に捕らわれのを恐れて、人間世界に逃げ込んでしまった。怒ったのは大王。テン丸の得意の鼻をポキン!と折って、怒鳴った。
「人間世界に行って、妖怪共を退治して来い!見事退治するまでは、許さん!」ところが、大王の見幕に敗れているようなテン丸ではない。「退治して来りゃ、文句ねぇんだろ!」と行動を開始した。大王...
アリババ33世。初代アリババが手に入れた莫大な財宝も、32世までで半分を、そして33世があとの半分を使い切って、もはや残るのは古ぼけたランプがただ一つ。実はこれがこすると魔物が出てきて何でもするというランプなのだ。しかしランプの魔物、猫がいるとまるでダメ。そこで徹底的な猫狩りが行われる。そんな時、捕らえられた猫を助けたのがアルハック。彼は猫の英雄として38匹の猫と共に反抗に立ち上がった。
どちらかというと、端正なスタイルの作品を作りつづけてきた東映動画のスタッフに、思いっきりハチャメチャに、イメージと筆致の赴くままに描かせてみたら、こんな作品になった。という感じの、痛快ギャグアニメーション映画。