1953年放送の人気ラジオドラマ『新諸国物語』を人形劇化。海賊赤柿玄蕃(あかがきげんば)によって滅ぼされた丹波家の遺児、萩丸と面作りの達人で笛吹童子こと菊丸の兄弟が、父のあだを討ち、奪われた城を取り戻す物語。小学校低学年を対象とし、親しみやすいテーマ曲や人形、当時流行ったSF映画のテイストや時事ネタなどもストーリーに盛り込んだ。
昭和十年十三回目の服役を終えたゴロ政と勝は、刑務所内で兄弟分になった浅草菊村一家の弥之助を頼って東京へと向う。東京駅についた政と勝は、神戸から来た殺し屋と間違えられ、出迎への男どじょう辰の案内で、浅草へ連れていかれる。吉原東竜会の親分岩淵が関西同友会から狙われ、殺し屋潜入の情報を得た辰は、二人を骨抜きにして手柄をたてようとしていたのだ。二人にレビューを見せたり、カフェーで飲ませたりの大サービス。ところが吉原遊廓へ二人を送りこんだところまではよかったが、その頃岩淵は本物の刺客に襲われた。松浦楼に置いてきぼりされた無一文の二人は遊興費代りに小間使いとして働かされるハメとなる。政は何とか金を作ろうと、東竜会の賭場に出かけるが、辰に発見され、簀巻きにされて隅田川へ投げ込まれる。だが運よく山谷の女スリお熊に助けられる。政は岩淵を脅迫するが、その度胸を買われ、菊...
『おはよう!こどもショー』の番組内で放映された、ヒーロー物第三弾。グリーン星からやってきたヒーローグリーンマンが、地球の子供たちを狙う魔王と戦う。特定の敵を出してストーリー性をもたせたり、ミニチュアセットを充実させたりと、前二作よりも工夫の跡が見られる。ライブ番組『突撃!ヒューマン』の怪獣が多数出演しており、フィルムに焼きつけられているのが貴重な資料となった。
人気漫画家いしいひさいちが原作のTVアニメ。その劇場版新作。東京の東江戸川区に暮らす山田一家。同家の次男で高校生ののぼるは、プロ野球の選手に憧れていた。そんな彼にある日、プロからのスカウトの話が! だがそれは実はプロ野球ではなく、なぜかプロレスラーとしてのスカウトだった!(「ねばれ!激闘デスマッチ」)山田家の主婦で、同家が経営するアパート「山田荘」の大家いねは、最近太り気味。ダイエットをするために近所のテニスクラブに入会するが、そこで彼女が出くわしたのは、女の子目当てにクラブに入ろうとする我が子のぼるだった!(「でべそカップは母子の対決」)TVシリーズ毎回は30分枠で3話分のエピソードを消化するが、映画もそれに倣った3話構成。OPとEDもTVと同様で、翌82年には本映画の内容がTV版の一回分として放送された。実写作品『月光仮面』の併映作品。