迷路荘(めいろうそう)に住んでいた男が殺された。金田一が華族の異様な人間関係と密室殺人のトリックに挑む。金田一耕助(古谷一行)は、知人の篠崎(三橋達也)から「ジケンアリ」という電報を受け取った。篠崎は、闇屋から財を築いた人物で、迷路荘と呼ばれる辰人元伯爵(仲谷昇)邸を買い取り、ホテルを開業しようとしていた。また篠崎の妻倭文子(浜木綿子)も、元は辰人の妻だったという。金田一が迷路荘におもむいた時、そこには辰人と彼の叔父に当たる天坊元子爵(伊豆肇)がいた。金田一は、奇妙な人間関係に異様な感じを抱いていた。
キー局 MBS
放送曜日 土
放送期間 1978/10/14~1978/10/28
放送時間 22:00-22:55
放送回数 3 回
連続/単発 連続
番組名 横溝正史シリーズII
原作 横溝 正史
局系列 JNN
制作会社 三船プロダクション、M...
関商事の社長秘書森田陽子は若くて美しく、優しい母と二人だけの生活をつつましく送っていた。社長の関はそうした陽子に想いを寄せていた。陽子の同窓生悦子は伊東次郎という男と新婚ホヤホヤだったが、陽子の結婚を心配して伊東の後輩田邊を紹介した。田邊は大村医院の代診をしながら法医学の研究にいそしむ有望誠実な青年で、陽子は交際が深まるに従って彼に深く好意を抱くようになった。ところが陽子はふとしたことから、母が若い頃大村博士との恋愛によって彼女が生まれた秘密を知った。その上、大村博士の姪百合子と田邊の親し気な様子を見て心に大きな衝撃を受けた。陽子は博士に総てを打ち明けようとしたがそれも出来ず、関と一緒に行ったことのある酒場で酒に酔い、自分に求婚している関と踊り狂ったりした。しかし何をしても堪えられなく、母の留守の家へ帰って睡眠薬を多量に飲んだ。やがて大村医院へ運ばれ...
石川達三の同名小説を猪俣勝人が脚色し千葉泰樹が監督。現代社会に絶望したサラリーマンが、異常な精神で悪徳の世界に溺れていく様を描く。
東亜製鋼に勤務する中根は、妻と生まれたばかりの娘と暮らす平凡なサラリーマンだった。しかし裏では密かに他人を操ることに楽しみを見出しており、一緒に競馬に行った同僚から金をくすねたりしていた。中根はかつて事務員の康代と結ばれたことがあったが、彼女が同僚と結婚することを知り、昔の関係をネタに彼女を陥れようと考える。しかし康代は中根に手切れ金を渡し事なきを得た。中根は大家の未亡人や同僚の妻を次々にものにしていく。だが自分の妻がブローカーと接近していることを知り、中根は嫉妬の炎を激しく燃やすのだった。
昭和二三年、GHQ民政局次長チャールズケージスは新内閣を野党第一党民主自由党を中心とした連立内閣とすることを要望し、総理大臣には民自党幹事長山崎猛が望ましいと伝えた。しかし、党長老松野鶴平の強引な奇策、吉田の側近林譲治の必死の巻きかえし、さらに党総務会における一年生議員田中角栄の大胆な発言などによって形勢は逆転し、一〇月一五日第二次吉田内閣が成立した。吉田は、みずからの勢力を拡大するため議会の解散をはかり、翌二四年選挙において民自党は圧勝、この時以来吉田学校と呼ばれるようになる吉田派は大量の新議員を誕生させる。二月一六日、第三次吉田内閣が発足した。吉田はまず平和条約草案の作成のために外務次官太田一郎を中心とするプロジェクトチームを極秘で結成、太田らは血のにじむ苦難の末、吉田の要求に答える草案を作り上げた。続いて再びマッカーサーと会見、池田...
街の電柱に張り出したポスターで、大学生の村瀬は依田家の家庭教師となり、伊東は美容院を経営する高木民代の母娘二人きりの家庭に下宿することになった。依田家の長女久美子は村瀬に好意を感じ、民代の娘貞子も、下宿した伊東より村瀬が好きな様子であった。久美子は実は民代が依田との間にもうけた娘で、民代は高木という愛人が出来たため、依田と円満に離婚して貞子の父と結婚したのであった。依田の後妻宗子は、久美子を愛しんでいたのに、ある日久美子の弟春雄が父母の話を立ち聞いたことから久美子にも死んだと思った生母が生きていることがわかり、彼女は心に大きな衝撃を受けた。翌日家を出た久美子が帰らないので騒ぎは大きくなった。久美子は村瀬に打ち明けようと思ったが彼の下宿に貞子が来ていたことから誤解して、淋しく民代を訪ねた。民代は心を鬼にして久美子を冷たくあしらったが、遂にたえきれず彼女...