『新春仕事人スペシャル 必殺忠臣蔵』(しんしゅんしごとにんスペシャル ひっさつちゅうしんぐら)は、1987年1月2日の金曜日20:02 - 22:43に、朝日放送と松竹(京都映画撮影所、現松竹撮影所)が共同製作テレビ朝日系列で放送された時代劇。主演は藤田まこと。 必殺シリーズの長時間スペシャル第8弾である。
概要
1986年11月より放映の『必殺仕事人V旋風編』の新春特別番組として製作された。仕事人たちが赤穂事件の裏で活躍したという設定で、元来の必殺シリーズと忠臣蔵では時代背景が違う。物語冒頭に藤田まことが登場し、この違いについて触れ「どの時代にも、主水的人物がいたと解釈してほしい」との説明を行った。赤穂浪士の一人寺坂吉右衛門が過去に仕事人の元締 上方の虎の配下の仕事人であった事実が明かされ、義士を脱盟した者たちの逸話に仕事人を絡めるなど、虚実...
必殺シリーズの長時間スペシャル第9弾である。
概要
15年続いたレギュラーシリーズ終了の直後に放送された。これ以降、『必殺仕事人激突!』で復活するまで年数回のスペシャル路線として継続していくことになる。 安政の大獄や唐人お吉をストーリーに導入し、桜田門外の変で大老井伊直弼を暗殺したのは、頼み人から依頼を受けた中村主水であったという内容。
何でも屋の加代が仕事人グループ「絵日傘」の元締として再登場し、自らも殺し技を披露するが敵の襲撃に遭い、グループは崩壊。終盤は主水と組み、仕事人の密偵として復帰した。政と影太郎は終盤のみの出演。政に至っては台詞が解散の際に発した一言のみであった。
2013年放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系列)のコーナー「新3大○○調査会」で、本作が取り上げられた時はなぜか、ゲスト出演の江夏豊の演技がクローズアップさ...
必殺シリーズの第25作、必殺仕事人シリーズの第6作、中村主水シリーズの第12作である。
概要
『必殺仕事人V』の続編であるが、VIを付さず、以後、必殺仕事人Vの派生作品として、3シリーズが製作されることになる。
前作『仕事人V』は京本政樹と村上弘明の加入で、女性視聴者を中心としたファミリー層からの人気を再度得て、第二次仕事人ブームを起こした。しかし、映画『必殺! ブラウン館の怪物たち』の撮影中に京本が右足を骨折したことで本作の撮影に支障をきたすようになり、全26話で終了した。
この時期の必殺シリーズとりわけ主水シリーズは人気絶頂期であったものの、その人気に依存し後期必殺シリーズ支持層のニーズに迎合しすぎる内容の番組作りを何年も続けた結果、ドラマ部分が空疎化かつマンネリ化しつつあった弊害は否めず、製作陣は主人公たちを昔のようなプロの殺し屋として描くハー...
必殺シリーズの第21作、必殺仕事人シリーズの第4作、中村主水シリーズの第10作である。
『必殺仕事人IV』(ひっさつしごとにんフォー)は、1983年10月21日から1984年8月24日まで、テレビ朝日系で毎週金曜日22:00 - 22:54に放送された、朝日放送と松竹(京都映画撮影所、現松竹撮影所)共同製作のテレビ時代劇。全43話。主演は藤田まこと。
本作は、前作『必殺仕事人III』に直結する世界観を持つ。主水シリーズで唯一、前作から殺し屋グループのレギュラー出演者が一人も変更されなかった作品である。
新しいキャラクターとして、毎回手を換え品を換え、一目惚れした順之助を追い掛け回す、広目屋[1]の玉助と、秀が旅先から連れ帰って来た孤児の少女 お民の二人が加入した。
梅津栄は名脇役として、歴代シリーズで悪役善人問わず演じてきた俳優で、前作『必殺仕事...
『必殺仕事人V旋風編』(ひっさつしごとにん ファイブ せんぷうへん)は1986年11月7日から1987年3月6日まで、テレビ朝日系で毎週金曜日22:00 - 22:54に全14話が放送されたテレビ時代劇である。朝日放送と松竹(京都映画撮影所、現松竹撮影所)の共同製作。主演は藤田まこと。
必殺シリーズの第27作、必殺仕事人シリーズの第7作、中村主水シリーズの13作目である。
概要
前作『必殺仕事人V激闘編』は初期必殺シリーズのようなハードボイルドな作風への原点回帰作であったが、第二次必殺ブームを支持した層からの支持は得られず、視聴率は低迷する。そのため本作は、再度路線変更し、後期必殺シリーズらしいコメディ要素やコミカルなシーン、放映当時の世相のパロディを多く盛り込んだ、娯楽色の強い作品となった。
主水は左遷された上に、上司の筆頭同心 田中に加え、...
必殺シリーズの長時間スペシャル第6弾である。
新装 (秘) 必殺現代版 東京六本木京都円山公園大阪梅田 3元仕事人ナマ中継
制作 - 山内久司(朝日放送)
構成 - 保利吉紀
概要
同年11月15日に始まる『必殺仕事人V激闘編』を盛り上げるため1982年に放映された『(秘) 必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人vs暴走族』を再編集(ダイジェスト化)して放送しただけでなく、『3元仕事人ナマ中継』のタイトル通り、途中で大阪市北区の梅田コマスタジアム(1992年に閉館、梅田芸術劇場の前身)楽屋、東京都六本木、京都市円山公園の三元中継をむすび、玉井孝アナウンサー(当時)の司会進行により生中継された。途中『V』の出演者が様々なシチュエーションに扮し仕事を行うという当番組ならではの映像がOAされた。
東京六本木
出演 - 村上弘明、菅井きん、...
「必殺スペシャル」第5弾。なんと主水たちがアメリカ西部で活躍するという超異色編。有名な講談「天保水滸伝」とカスター将軍率いる第七騎兵隊全滅といった歴史上のエピソードが巧みに盛り込まれ、スペシャルらしい賑やかな内容となっている。ヤクザの抗争が渦巻く下総。祖母を惨殺されたお鹿(水前寺清子)は、母と共に仕事人を探しに江戸を訪れる。中村主水(藤田まこと)らは船で下総へ向かうが、辿り着いた先はなんと開拓時代のアメリカ西部であった。主水、おりく(山田五十鈴)、何でも屋の加代(鮎川いずみ)、西順之助(ひかる一平)、そして新たなに仲間として加わった組紐屋の竜(京本政樹)、花屋の政(村上弘明)と、お鹿の恋人次郎衛門(西郷輝彦)の運命は…!『必殺仕事人Ⅴ』開始の前週に放送されたパイロット版的な側面もあるスペシャルであり、『Ⅴ』でレギュラー入りする花やの政(村上弘明)...
警視庁原宿分室の警部左近太郎(古谷一行)と警部補山口かおり(木の実ナナ)は犯人逮捕をめぐり、大げんかする。かおりは刑事稼業に嫌気がさしていて辞表を提出、那須塩原の友人の温泉宿に行ってしまう。左近も姪の由紀(森尾由美)が家出し、那須にいるのを追いかけてきた。左近は復職するように説得するが、かおりの決意は固い。けんかしながらも二人は那須の名所めぐりを楽しんでいたが、その一つ「殺生石」で女の死体を発見する。
クラブ「銀の城」--片隅に坐っていた石岡は、酒をあおっているニヒルな感じの男を見て、“俺が探していたのはこの男だ”とつぶやいた。石岡はかつて射撃の名手だったが、戦争で右腕を失ってからは悪の世界にとびこんでいた。命知らずの男を殺し屋に仕立ててボスに売りこむのが彼の商売なのだ。中田というその男は、殺し屋になることをあっさり引受けた。その時、女給の千加子が中田に助けを求めた。ギャングに殺されるという。中田はギャングを殴り倒した。中田の射撃の腕はみるみる上達した。石岡には菊代という盲目の妹がいた。中田は菊代に、同情した。神戸の大学病院に行けば治るかもしれないという診断だった。ボスの小寺が中田を買った。小寺は写真を出して、この女を消せと言った。女は千加子だった。干加子は神戸のボス陳万昌の情婦で、麻薬ルートの秘密を知っている彼女を陳は殺そうとして小寺に命じたのだ...